理事長挨拶
Message from the President
硬組織再生生物学会の理事長からのメッセージ
理事長挨拶
本学会の前身は、平成5年に硬組織研究に関心のある歯学、医学の基礎研究者により創設された学会で、小さな研究者集団である。大型の学会とは別に少人数の手作りにより、納得の出来る研究技術と知識を分かち合って身につけ、研究のあるべき姿を考えてゆこうとして出発した(硬組織研究技術学会)。その後、学会名を硬組織生物学会として発展させ、2003年硬組織再生生物学会として改名・進化し、現在日本学術会議第4部理学細胞生物学研究に所属(第17期、第18期、第19期)している。
年1回の学術大会、年4回の英文誌の発行(Journal of Hard Tissue Biology, chemical abstract収録)、講習会の開催、刊行物、各種企画への賛助、協力により、他の学会とは一味異なる活動を行っている。新しい知識、技術の断片は指数関数的に増加し、全体を見通すことはますます困難となっている。本会の活動に参加することにより、我国の自然科学、細胞生物学の底上げ及び高度化が進展出来ればと思っている。
国際化の流れに沿って、我国独自の研究グループからアジア、欧米へと窓口のネットワークをつくることを願っている。現在、Journal of Hard Tissue BiologyはIF(Impact Factor)を獲得し、Web of Scienceに収録されている。従来は、基礎生物学を中心とした論文が主であったが、学際化をめざし、医歯系の臨床に係る症例や原著論文も含まれている。また、JHTB Network Associationが構築され、学会とJHTB誌が分離された。理事長は発足時より永井理事、学会は2010年より大塚理事、2020年には大浦理事、2023年から長塚理事が選出されている。